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2007-08-28

朝青龍の問題

日本のニュースで横綱・朝青龍のことが毎日何かと言われてます。

あらすじは...
モンゴル出身の横綱・朝青龍が怪我を理由に夏巡業を欠席したのにそのときモンゴルに帰ってサッカーの大会に参加していた。仮病疑惑が持ち上がって、相撲協会が出場停止の処分を決定。朝青龍はショックで引きこもり状態になって、精神科医から「急性ストレス障害(解離性障害)」と診断される。治療のためにモンゴル帰国を認めるかどうかでいろいろな意見があったが、結局認められた。

こういうニュースを見て思うのは、

ずっと日本に住んでいる日本人には、環境の違う外国で生活するというのがどういうことかなかなか理解できないんだろう
ということです。

もちろん今回のことは、悪いのは彼なんだし自業自得だから、彼が処罰を受けるのは当然でしょう。
しかしそれにしても、マスコミの報道がどれもこれもあまりに救いが無いものばかりです。
彼が作った罪に対する罰以上のバッシングをしているように思えてなりません。
今回引きこもりになった件についても「また仮病」とか「精神的になっていない」とか、さらに追い討ちをかけるものばかりで、医師が病気だと言っているのに、誰も彼の精神的な病気を本気にしていないように思います。

私は「彼が精神的な病気になっても、全然不思議はないだろう」と思うし「モンゴルに帰るのはいいことだろう」と思うのですが...。

想像するに、彼の中には日本で生活するうちに今まで積もりに積もってきたものがあったのだと思います。
それが今回の件で一気に噴出してこういう状態になったのではないでしょうか?


大体、外国人が日本で生活するというのはかなりしんどいことなのです。外国生活というのもいろいろあるけれど、どの国の人にとっても日本で生活するのはかなり大変なことなのです。
電気も水道も無いアフリカの奥地で生活する、といったこととはまた違う精神的な苦労が日本の生活にはあると思います。

日本は文化が濃い国です。他の国の人には理解できない習慣とか「しきたり」というものがいろいろあります。
普通の日本社会でもそうなのに、それを煮詰めたような相撲社会で生きていくのは並大抵のことではないでしょう。
それに加えて、日本語以外の言葉がほとんど通じないときています。
よほど柔軟性があるか、精神的にタフな人でなければ適応できないと思います。
「他の外国人力士でちゃんと日本の相撲社会に適応している人もいる」と言う人もいますが、それはできる方がすごいのであって、できなくて普通だと思います。


自分は幸いオーストラリアで20年間生きてきましたが、プロフィールにも書いたように、これは「サバイバル」です。
20年間の間に周りにいた日本人は1人減り、2人減り...毎年知り合いが少なくなって、新しく知り合いができてもすぐに日本に帰ってしまって長続きしません。
オーストラリアは一応先進国(!?)で生活環境は整っているし、気候はいいし、外国語といっても英語圏だし、かなり外国人が住みやすい環境です。
それでも合わない人は合わないのです。

多くの日本人は「オーストラリアには一生は住めない」と言います。
それぞれどこか合わないところがあるようです。
食べ物、習慣や考え方、言葉、物や情報がない...など。
外国人として生活すれば、やはりネイティブの国民よりは一級下の扱いになるし、仕事も自由には選べません。
それを承知の上で、それでもなお好きになれるところがあればオーストラリアに残るのでしょうが、なかなかそういう人は多くありません。
苦労して永住権をとった人でも、何年かすると「日本に帰りたい」と言い出します。
たとえオーストラリア人と結婚していても、日本に帰る人は帰ります。子供がいても帰る人は帰ります。
住んではいても「子供(夫)さえいなかったら明日からでも日本で生活したい」と言い続けている人もいます。

はたから見ても
「もう本当に日本に帰ったほうがいいんじゃないか?」
と思えるような危ない精神状態の人もいます。
オーストラリアへ来てから怪しい宗教にはまった人もたくさんいます。
海外生活に適応力の無い人は、すぐに精神的に病んでしまいます。

朝青龍は「急性ストレス障害」だそうですが、オーストラリアには生活に適応できない「慢性ストレス障害」の日本人がたくさんいます。

オーストラリアは「文化が薄い国」です。
まだできてから歴史の浅い国なので、土着のしきたりというものがあまり無く、よそ者が入りやすい環境です。(そのかわり面白みは無い国ですが)
そういう点でもオーストラリアは外国人が住みやすい国です。
それでも適応できない人の方が多いのだから、文化が濃い日本に本当に適応できる外国人というのはほんの一握りだと思います。
日本の昔ながらの習慣や日本人の特殊な考え方をすべて理解して生活するというのは、外国人にとって簡単なことではありません。

それは自分にとっても簡単なことではないと思うので、今のところ日本に帰って生活するつもりはありません。
...というか、ただオーストラリアの生活に満足しているのでずっとここにいたいと思います。(いろいろ文句は言うけれど)


朝青龍のニュースを読んで、あれこれいろいろ考えました。

朝青龍はどうやらモンゴルに帰ることになりそうですが、もしかすると日本にもう帰ってこないかな...?という気もします。
それか帰っても、もう相撲の世界には戻らないとか...?
でもそれならそれでいいのではないか、と思います。
別に人生相撲だけじゃないし、住む国は日本でなくてもいいのだから。
精神病になってまで無理していることはないでしょう。
モンゴルの草原で牛や羊を追って余生を送るのもいいのではないでしょうか?





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Notenkiのプロフィール
南半球の果て、オーストラリアのシドニーでサバイバル暦20年。 毎日怒ったり笑ったりしながらも脳天気に暮らしています。 一応♀で独身です。(だから?)

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