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2007-11-25

オーストラリア政権交代、あの昔の労働党が復活

オーストラリア総選挙。
結果は野党労働党の勝利でした。
与党の自由・国民保守連合は敗北。首相はジョン・ハワードから、労働党党首のケビン・ラッド氏に。

労働党の政権奪回は実に11年ぶり、ということですが、もう11年か......と、しみじみ思ったりします。

私がオーストラリアに来てからしばらくは労働党政権でした。
労働党政権の世の中 = オーストラリア、でした。
労働者が作った政党だけあって、労働者階級にやさしく上流階級に厳しく、雇用者にやさしく企業に厳しく...庶民の味方のような政党でした。(一見すると)

実際その当時のオーストラリアは労働者天国でした。
でも「これでいいんだろうか?」と疑問を感じる点はずいぶんありました。

例えば当時のオーストラリアは、
1.土曜日と日曜日はほとんどの店が休み
2.公共の交通機関の運行時間が9時から5時までの路線がたくさんあった。(9時から5時の仕事だとその路線のバス・電車に乗れない)
3.何かと言うとストライキばかりで全然仕事が進まない。
4.会社でマネージャークラスになると税金が高くなるので、昇進を拒否する人が多かった。
5.普通に働いている人よりも失業手当をもらっている人の方がいい暮らしをしていた。

労働者は皆「定時以外は死んでも働くものか」という感じでした。(今もそうだけど、昔はもっとすごかった)
管理職になっても得することは何もなく、ただ高い税金を払うだけ。下手をすると手取りが減ってしまうことさえありました。
子供の将来にしても「手に職をつけて労働者になれば万事OK」という雰囲気だったから、今ほど教育に熱心ではなく「超ゆとり教育」だったように思います。(今も「ゆとり」だけど、昔はもっとすごかった)

労働党政権の世の中は、極端に言うと「働くのは損、怠けているほうが得」という世の中でした。

労働者の権利が守られてゆとりのある生活ができるのはいいけれど、オーストラリア人に向上心がないし、国が発展しないから、どうなんだろう...?
...と思っていました。


そう思っていたら労働党政権は終わって、自由・国民党の世の中になりました。首相はジョン・ハワード。

それからオーストラリアは、今までのオーストラリアからずいぶん変わりました。
オーストラリア人はかなりよく働くようになりました。
子供もよく勉強するようになりました。
過労死が問題になるような日本とは比べ物になりませんが、あの昔のオーストラリアから比べると別の国になったようです。
オーストラリアは発展して、すこーし先進国に近づいてきたような感じになりました。

でもその一方でオーストラリアはだんだん世知辛い国になってきました。
最近の物価高は異常です。
こんな大きな国でなぜ「食料」と「不動産」がこんなに高いのでしょう?
全然外食をしなくても、食費をきりつめないとやっていけません。
シドニーのオフィス街のランチは、フードコートでも普通1000円くらいです。
シドニーで生活しようとすると、収入の半分が家賃になってしまいます。
普通にまじめに働いていても、この大きい国で家を買うことができません。

絶対にどこか変です。

みんなよく働くと言っても、何かに追いまくられて働いているような感じです。
「これだけ働いて、果たして見返りがあるんだろうか...?」
と、みんな感じ始めていたと思います。
ジョン・ハワードの異常な親米政策もかなり疑問だったし、そろそろ新しい政権に交代してもいいかな、という頃合だったように思います。

さて。
また労働党に戻ったわけですが、これでまた「怠け者のオーストラリア」に戻ってしまうのだけはやめてほしいです。
今オーストラリアは好景気で一種のバブルと言われていますが、もしかするとこの政権交代でバブルが崩壊するのではないか、という恐れもあります。

労働党に期待することは「せっかくやる気になっているオーストラリアに水を差すようなことだけはしないでほしい。」ということです。
バブルをはじかないように、緩やかに世の中をいい方向に持っていってほしいです。
それと、とにかく物価高をなんとかしてほしいです。切実に。





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comment

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以前の労働党政権下での
4.会社でマネージャークラスになると税金が高くなるので、昇進を拒否する人が多かった。
5.普通に働いている人よりも失業手当をもらっている人の方がいい暮らしをしていた。

いやー失礼だけど笑ってしまいました。かつてオーストラリアで仕事をしていた日本人がシンガポールはまともだなんておっしゃってましたが、その意味がなんとなくわかったように気がしましたね。

ほぉ~。

オーストラリアって前はそんなだったんですね。全く知りませんでした!それにしても

5.普通に働いている人よりも失業手当をもらっている人の方がいい暮らしをしていた。

ってのには驚きですね!笑っていられないですね、確かに。またそんな状態に戻らないように願うNotenkiさんの気持ちが少しわかる気がします。

良くなるといいですね。

Notenkiさん
政権交代、ありそうで絶対ありえない日本と違って、これからどうなるか楽しみですね。
よい方向に向かうと、いいですね。

Kiasuさん

マネージャーに昇進したものの、税金が高くなって手取りの給料が一週間で1000円くらいしか違わなかったという人がいました。
今でもそういう傾向はありますが、昔のほうがすごかったと思います。

junnさん

当時は失業率がいつも10%以上でした。そりゃ、失業しているのが楽だから。私も失業ライフを楽しみたかったけど、なぜか機会がありませんでした。残念!

Kimさん

政権は定期的に交代したほうがいいと思います。一党支配はよくないです。
日本はどうなんでしょう?そんなにありえないことなんでしょうか?

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資本主義と社会主義のどちらが人間にとっていいのか?って昔考えたことあったけど、似てますね。 私だったら宝くじで何億あたっても働くけどな。(あたってみてから考える) アメリカはバブルはじけたような感じですよ。 これからどんどん下がるような気がする。

むかーし、失業保険80ドル/週でみんなでアパートをシェアして優雅に暮らしてる失業者がいましたけど、そんなことも可能なんですよね?みんな集めて車買ってる人もいましたが。昔の労働党とは違うはずですよね?

↑上のコメントは、順番に
Kiasuさん、junnさん、Kimさんあてです。

すまいるさん、
もうシドニーではバブルがはじけたという話もあります。オーストラリアのブームは一瞬で終わるのかもしれません。いつまでたってもこの国はアメリカのようにはなれそうにありません。

おっりょーさん、
あの頃をご存知なんですね。
今では失業手当てだけで生きていくことはほとんど不可能です。
そういえば週$80で生活できた時代があったんですね!今では食費だけでも週$100ではなかなかおさまりません。
Notenkiのプロフィール
南半球の果て、オーストラリアのシドニーでサバイバル暦20年。 毎日怒ったり笑ったりしながらも脳天気に暮らしています。 一応♀で独身です。(だから?)

Notenki

Author:Notenki
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